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下邳では勝利を収めたが、呂布殿は曹操の策にかかり、その荒々しい生涯を閉じた。
同時に、私は曹操の部将として召し抱えられた。
主は変われども、私は武人としての道を追い求めるのみ。
曹操、いや、殿の下であれば、より多くの武と出会えることだろう。
今、我々は赤壁で孫権・劉備の連合軍に大敗し、撤退を余儀なくされている…。
しかし、武は逆境でこそ輝くもの。
張文遠、いざ参る! |
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<曹操>
張遼、お前こそ絶世の武人。
惜しむらくは、今まで仕える主を見誤っていたことよ。
これよりは我が下で、武の道を進むがいい。
我が軍は今より、赤壁から撤退せねばならん。
無様だが、逃げて生き延びねば。
乱世の先に覇業を成すまで、わしは死ねんのだ!
これは撤退戦、ゆえに敵総大将の首など不要。
わしの退路を開き、その上で、己の命も守れ。
……このわしの天命、お前に預けるぞ。 |
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<曹操> くっ…辛くも逃げ切れたか。 わしの油断から始まった戦だが……今は命があることを喜ぶべきだな。 皆もよく逃げ延びた。
この雪辱は果たさねばならん。 速やかに国力回復に努め、劉備と孫権を叩き潰す。 わしを怒らせたことを思い知らせてくれるわ! |