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官渡にて袁紹を討った後、父が覇道の妨げと見たのは劉備と孫権だった。
父の脅威に対し、奴らは連合し、赤壁で我が軍に抗うようだ。
我らの大船団を前に、敵は静寂を守っている。
だが、この赤壁をあえて戦いの地に選んだからには、奇計を巡らしているに違いない。
策の気配あらば、直ちにその芽を摘めばよい。
しょせん、劉備と孫権のにわか連合だ。
計が成らねば、音を立てて崩壊しよう。 |
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<曹操>
子桓よ、先の戦での働き、実に見事であった。
その冷静な戦況判断と舞うがごとき武の冴え、今後の戦でもいかんなく発揮せよ。
次に討つべきは劉備であるが、我らの進軍を事前に察知し、
孫権と同盟を組みおった。
この赤壁で我らを迎え撃つつもりのようだな。
天下に曹操あり、それを奴らに思い知らせる。
子桓よ、その鋭き目で戦況を見極めよ。
その知勇で急ごしらえの同盟にくさびを打ち込め! |
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<曹操>
孫・劉同盟といえど、しょせん小勢力同士。
我が軍の前には無力よ。
奴らは得意の水上戦で負けて、さぞ悔しかろうな。
だが、劉備と孫権を完全に滅ぼしたわけではない。
奴らは結託して、何らかの手を打ってくるだろう。
警戒はしておかねばな。 |