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くっ……この悲しみをどこに向ければいい。
呉郡の地を平定して、これからという時に、病ごときで孫策の天命が尽きるとは……。
……いや、大河の如く涙を流しても、孫策は帰って来ない。
今、私は孫権……新しき殿を支え、これからの孫呉の基盤を築かねば。
まずは先々代、孫堅殿の仇である黄祖を江夏にて討ち、
忌まわしき宿怨を晴らす。
孫呉は天下の何者にも屈せぬ。それを示さねば! |
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<孫権>
まさか兄上がこのような形で世を去り、私が孫呉を背負うことになるとは……。
いや、皆の心が揺れぬよう、私が凛としておらねばな。
兄上は私は大器と言ってくれたが、今の私は父上や兄上に遠く及ばん。
周瑜よ、どうか私が虎が後継たり得るよう、力を貸してくれ。
父上の仇・黄祖は、我々の動きを察知して、夏口の守りを固めている。
全軍、総力を結集して攻め、惰弱な匹夫を打ち倒すのだ! |
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<孫権>
皆の活躍により、黄祖を討ち取ることに成功し、また、要所である江夏の地も得た。
亡き父上と兄上もきっとお喜びであろう。
これで孫呉は乱世に勇躍するための地盤を得た。
さあ、これからが我らの力の見せどころ。
天下を掴むため、皆で邁進するのだ! |