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赤壁の戦いの後、私は玄徳さまに嫁ぐことになったわ。
一緒に曹操を撃退した人だもの。
きっと、二人でうまくやれるはず。
でも、玄徳さまに嫁いですぐ、私は孫家に呼び戻されてしまった。
……そこでようやく気がついたの。
私は政略に使われたんだって。
玄徳さま、ごめんなさい。
でも、玄徳さまを想った気持ち、絶対、絶対嘘じゃないから。
いつか、また会えるって……信じてる。 |
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<呂蒙>
姫、恐れながら、政のための婚姻は世の常。
乱世を思って、姫を呼び戻した殿のお気持ち、どうか察してくださいますよう……。
我々はこれより、義軍が駐留している合肥の地に進軍します。
かの地を押さえれば、魏に対する攻守の要として機能しましょう。
今、敵の兵数は少なく、陣容は手薄。
ですが敵とてこの乱世を戦い抜いてきた歴戦の雄。
この戦、気を引き締めて臨みましょうぞ! |
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<孫権>
よし、この地での主導権は我々が握った!
曹操を討つには至らなかったが、この結果は魏の将兵の心に強く焼き付いただろう。
この勢いに乗って曹魏に乗り込むか、協調路線を捨てて劉備を攻めるか、それとも……。
次の一手、天下の行方を決めるものになるな。 |