| 【概況】 |
<劉備>
これより我らは、民を扇動してこの黄巾の乱
を引き起こした道士・張角を討つため、冀州
の地にある彼らの本拠地へと向かう。
無垢なる民を惑わせ、無辜なる民を襲わせる
その所業は許しがたい。この荒廃した世を仁
の心で正すため、皆、立ち上がるのだ！
<劉備>
諸葛亮という賢哲を迎え、我らは天下に羽ば
たく翼を得た。だが、それを快く思わぬ曹操
が、私たちの逗留する南陽に侵攻して来た。
曹操は己が野望のためには手段を選ばぬ漢。
私の志を貫くため、かの者に従うわけにはい
かぬ。皆、共に立ち向かってくれ！
<劉備>
今の我々の状況は深刻だ……。曹操の追っ手
を振り切り、かよわき民と共に江陵の地へ辿
り着かねばならぬのだ。
私を慕ってくれる者たちを見捨てるわけには
いかぬ……。我が将兵たちよ、民が無事に逃
げきれるよう、どうか力を貸してくれ！
<劉備>
ここ数年、荊州を巡る争いが激化している。
そしてついに、孫呉が我らの守る襄陽にまで
侵略の手を伸ばしてきた。
国の基は人なれど、地なくして国は語れぬ。
この荊州で長年築いた地盤、むざむざ奪われ
てなるものか。皆、全力で呉を退けるのだ！<劉備>
先の襄陽での戦では、孫呉を退けたものの多
くの無益な犠牲を払った。築き上げてきた仁
の国への礎が無残にも踏み荒らされたのだ。
望むものは戦で勝ち取るという乱世の習いに
従うのは私の本意ではない。だが、乱世に屈
せず志を貫くため、今、私は南郡を攻める！
<劉備>
孫呉よ……、我らをどこまで苦しめればよい
のだ！ 度重なる侵攻と奸計……我らはその
度に疲弊し、仁の世の理想は遠のいてゆく。
かの者たちが我らの志を妨げるならば……、
この乱世を越え、先に仁の世を築くために、
今こそ夷陵へと馬を進め、孫呉を討つのだ！
<劉備>
我々はこれより南中に軍を進める。
この天下の外、南の異民族の脅威を退け、か
の地の民を我ら蜀漢に帰順させるのだ。
彼らは強靭な魂と結束で、我らに対抗してく
るだろう。だが、我らの仁の心も負けはしな
い。皆の力、頼りにしているぞ。
<劉備>
これより私たちは曹魏との決戦の地、五丈原
へと向かう。仁の世のためとはいえ、ここま
での険しい道、皆、よくついてきてくれた。
この戦を制せば、悲しみの絶えなかった時代
にようやく幕引くことができる。全軍進撃せ
よ。共に乱世を乗り越えるのだ！ |
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