諸 葛 亮 伝
 長坂の戦い
ドラマパート
私は諸葛亮。
字は孔明と申します。

歴史上の賢哲に比肩すべく智を磨き、襄陽の西、隆中の地で、
晴耕雨読の日々を送っていました。

この度、世に大徳として名高い劉備殿の三度にも及ぶ請いを受け、
その誠意に心動かされ、軍師として力を尽くす次第となりました。

私がこの乱世の中、天下全体を見渡して描いていた秘計、天下三分。

誠と仁を備えた英雄劉備殿に託させて頂きましょう……。
概況
<劉備>
諸葛亮殿、我が軍師となってくれたこと、心より感謝する。
そなたが描く天下三分に向け、共に邁進して行こう。

知っての通り、今の私たちの状況は深刻だ。
しかし私は何としても曹操の手を逃れ、民と共に江陵の地へと渡らねばならない。

諸葛亮殿、そなたには何か策がある様子。
機を見計らってその策を成し、皆が無事に逃げきれるよう尽力してほしい。
評定
<劉備>
曹操軍から逃げきることができた。
これも皆が命懸けで働いてくれたおかげだ。
私は本当に配下に恵まれているな。

だが、今後はこのような消耗戦は慎まねばならん。
曹操も次は許してくれないだろう。
確固たる地盤があれば、まだ戦えるのだが…。

 南中平定戦
概況
<諸葛亮>
長坂の後、幾つもの戦を経て、劉備殿は蜀の君主となり、天下三分も成りました。
しかし、殿は志半ばで世を去ってしまわれました。

殿は死に際し、お世継ぎである劉禅殿が仁の世を作る君主として不足であると思ったなら、
この私が蜀を治めよと仰せになりました。

ですが、私は蜀の臣として新しい天下を迎えたいのです。
劉禅様の天下のため、まずは南の脅威を取り除くべく軍を動かします。
評定
<諸葛亮>
皆の働きにより、南蛮王は恭順を誓いました。
遠征をした甲斐がありましたね。
これで後顧の憂いは絶てました……。

後は、前進あるのみです。魏、呉、そして蜀。
天下を分けあう時代は終わりました。
これからは天下をまとめる時代となります。

 天水の戦い
概況
<諸葛亮>
南の地は無事に制することができました。
次は、魏の西方を守る要衝、天水の地を攻め、曹魏に対する構えを強化するべきでしょう。

また、かの地には姜維という若き俊英がいると聞きます。
彼を味方にできれば、いずれは私を継ぐ人物とも成り得るでしょう……。

奇策を巡らせ、姜維を我らに帰順させることができてこそ、この戦の真の勝利でしょう。
この戦、要地と英才、二つを手に入れます。
評定
<諸葛亮>
要衝である天水と麒麟児・姜維を手に入れることができました。
これは蜀にとって大きな幸福と言えるでしょう。

今後はこの天水を、魏の喉元である長安への足がかりにします。
さらなる戦に備えて、軍備を増強しておくとしましょうか。

 陳倉の戦い
概況
<諸葛亮>
天水の戦いは勝利に終わり、かの地の才子・姜維を我が軍に迎えることもできました。
次は、陳倉城を落とし長安への道を開きます。

陳倉城は堅牢です。
我が軍の攻城兵器で防備を崩す必要があるでしょう。
攻城兵器を狙ってくる敵も、防がなければなりませんね。

蜀も魏も、すでに多くの攻臣を失いました。
人が変わり、時代が移ろいゆく前に、天下の趨勢を我らの方へと引き寄せなければ……。
評定
<諸葛亮>
陳倉城を蜀の傘下に収めることができました。
人馬と兵器を併用した前例のない攻城戦でしたが、うまく勝つことができましたね。

もう、長安は目と鼻の先。
魏との決着もまもなくです。
天下分け目の戦に備えて、少し休んでおきましょうか……。

 五丈原の戦い
ドラマパート
陳倉を制した私たちは、いよいよ、長かった魏との戦いに終止符を打ち、
この乱世を制すべく五丈原へと軍を進めることにしました。

私が劉備殿に奏した天下三分……。

そのうちのひとつであった呉は、既に魏によって滅し、
後は魏を倒せば、かの策は真の完成を見ます…。

劉備殿は既にこの世にはなく、私の天命も、もはやいくばくも……。

全てが時代に流れて行く前に、この乱世の結末、私が描かねば。
概況
<姜維>
丞相! いよいよ曹魏との雌雄を決する時がやってきました。
扶風郡の五丈原……この地にて、我らの完全なる勝利を示しましょう。

敵は軍師・司馬懿を中心に、彼の地で守りを固めています。
司馬懿は守りの戦に長けた男。
私たちも長期戦の構えが必要かもしれません。

ですが、この戦さえ制すれば、丞相が描かれた天下三分を経ての乱世終結は果たされます。
行きましょう丞相。次代を勝ち取るために!
評定
<諸葛亮>
曹魏との決戦に勝利することができました。
司馬懿は、己の知に負けてしまったようなものです。
哀れな最期でした……。

三顧の礼より数十年、天下三分を経て、私の思い描いた天下に至りました。
これからの天下は、民が描くものとなりましょう……。

真・三國無双4 台詞之書