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潼関では勝利を収めたが、曹操を討つまでは至らなかった。
その後、仲間は次々と俺の下を離れた。
死に別れる者、袂を分かつ者……。
俺は傷つき疲れていた。
そんな俺を、成都に出征していた劉備殿が迎えてくれた。
俺は彼の下で、将としての新たな道を見つけた。
今、劉備殿は義兄弟の無念を晴らすべく、呉に戦を仕掛けようとしている。
その怒り、俺にはわかる!
いざ…、この槍で力となろう! |
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<諸葛亮>
馬超殿……あなたは殿の心を汲んでくれていますが、この戦、我が方に大義はありません。
私憤に義はないこと、お忘れなきよう……。
殿が夷陵の地にて展開なさった広大な布陣、一見強大に見えますが、
致命的な弱点があります。
敵が智者であれば、恐らく一瞬で……。
私は故あって遅れての参戦となります……。
どうか、この絶望と隣り合わせの戦に勝利し、踏み出すべき明日を守り抜いてください。 |
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<劉備>
勝つには勝ったが、私の短慮のために、大きな犠牲を払うところであった。
仇である孫権も見失ってしまったしな……。
ここは、いったん国に戻り、軍勢を立て直すのが吉であろう。
私も大義の意味をもう一度、見つめ直したい……。 |