龐 統 伝
 赤壁の戦い
ドラマパート
あっしは龐統、字は士元。

諸葛亮とは同門さ。

諸葛亮を臥龍、あっしのことを鳳雛なんて呼ぶ人もいるよ。
ちょいと誉めすぎだがねえ。

あっしは、このちょいとだけ利口な頭を買われ、劉備殿に仕えることになったんだ。

初陣は、あの曹操を向こうに回した大会戦さ。

いやあ、いきなり大勝負とは、緊張するねえ。

けど、あっしの仕掛けが決まれば勝ちは堅いからね…。
ひとつ行ってくるとしようか。
概況
<諸葛亮>
我々は孫権軍と連合し、この赤壁で曹操を討ち果たします。
此度の戦、明日の天下の行方を占うものとなるでしょう。

我らの未来のため、曹操の大船団はこの大河に沈めなければなりません。
各将、己の策を確実に実行して、勝利に貢献してください。

龐統、あなたも機を見て策を実行してください。
あなたの策で曹操軍の動きを封じれば、勝利は難くないでしょう。
任せましたよ。
評定
<孫権>
曹操軍の船が大河を赤く染める。
天下の誰が、この結末を予想しただろうか。
我らのこの勝利、後世まで語り継がれよう。

これで曹操の力は削ぎ落とされた。
この機を逃す手はない。
奴が再び力を蓄える前に、その覇道を断ち切ってしまうのだ!

 成都の戦い
ドラマパート
赤壁では大勝利だったね。

いや、めでたい!

さて、曹操の脅威は弱まったことだし、ここらで劉備殿に蜀の国を取ってもらおうかねえ。

蜀の国は今、劉備殿と同姓の劉璋が治めてる。

劉備殿はそいつが気になるようでね。

蜀を攻めるのは仁義に反すると思ってるみたいだ。

今は乱世。国を取るのに仁義も大義もないよ。

ここを乗り越えなけりゃ、劉備殿の天下は消えちまう…。
あっしらが、やるしかないね。
概況
我らはいよいよ、蜀の地を得るための戦いに臨みます。
天下三分の最後の一手です。
慎重に成都に攻め上がりましょう。

殿は同じ劉姓の劉璋殿を攻めることに抵抗を感じていますが、これは避けられぬ道。
我らが奮起して、殿の国を勝ち取りましょう。

龐統、あなたの策に全軍を委ねます。
あなた自身も綿竹から成都の北門へと抜け、成都の包囲を成すとのこと……
どうかお気をつけて。
評定
<劉備>
劉璋を倒して蜀の地を得た。
皆の言や活躍がなければ、私は仁に心を囚われたまま、
大義を見失い天下を彷徨うところであった。

今や、私には豊かな大地がある。
曹魏、孫呉にも引けは取らん。
民のための天下、それを実現する道が徐々に開けてきたな!

 定軍山の戦い
ドラマパート
成都での戦は終わったよ。

あっしらは無事に劉備殿を蜀の君主にすることができた。

さて、こっからが劉備殿の天下取りの本番だねえ。

まずは、厄介な曹操を牽制しておこうか。

奴を黙らせるには、急所を衝くのが一番だね。

なら漢中を取っちまおう。

向こうさんも漢中の大事さはわかってるから、そう簡単には取らせてくれないだろうねえ。

ま、上手いことやってみせようか。
概況
<諸葛亮>
これより我が軍は、漢中の定軍山へと軍を進めます。
かの地を押さえることができれば、後の魏との攻防が有利になるはずです。

定軍山の敵陣に攻め込むには、まずその隣にそびえる天蕩山を制するのが上策でしょう。
全軍、各方面より天蕩山に進んでください。

魏には歴戦の将が揃っています。
作戦の実行が遅れれば、一気に戦況を覆されるでしょう。
速やかに軍を進めてください。頼みましたよ。
評定
<劉備>
漢中から魏軍を駆逐した。
これで、大陸中央への足がかりができたな。
漢中の肥沃な土地も蜀を潤してくれるであろう!

我が軍が力を得たことで、天下三分の形は完成した。
魏と呉が手を組み、我らに対抗してくる事態もあるだろう。
気を引き締めねばな。

 南中平定戦
ドラマパート
定軍山の戦に勝って漢中を制したよ。

でもね、曹魏、孫呉、そしてこの蜀漢、三国入り乱れての戦いは、当分終わりそうにないねえ。

そうこうしてるうちに、劉備殿が逝っちまった。

ようやく天下が見えてきたってのに……。
天命ってのは哀しいもんだ。

劉備殿、お前さんの願いは叶えるよ。

仁の天下の実現、あっしと諸葛亮にかかればそう難しくはないさ。

だから安心してお休みよ。
概況
<諸葛亮>
龐統、時の摂理とはいえ劉備殿を失ったのは痛恨の極み。
しかし、私たちはその志を継ぎ、蜀を天下へと導いていかなければ……。

曹魏、孫呉との三つ巴の天下争奪戦に挑む前に南の地を制します。
外の脅威がなくなれば、天下の戦を有利に進めることができましょう。

この戦は広く陣を展開し、前線を押し上げる形で攻めます。
ですが、なにぶん未開の地、どのような困難が待ち受けているか……。
評定
<諸葛亮>
皆の働きにより、南蛮王は恭順を誓いました。
遠征をした甲斐がありましたね。
これで後顧の憂いは絶てました……。

後は、前進あるのみです。
魏、呉、そして蜀。
天下を分けあう時代は終わりました。
これからは天下をまとめる時代となります。

 白帝城の戦い
ドラマパート
こないだの戦いで、南蛮は帰服を誓ったよ。

やれやれ……
これで魏と呉を倒せば、天下はあっしらのもとに転がってくるねえ。

諸葛亮は魏を倒すために五丈原に向かったよ。
呉に目をつけられた白帝城をあっしに押しつけてね。

まあ、ここはひとつ乗ってやるさ。

この戦が終われば、太平の世が待っている。

そう思うと、心が浮き立つねえ。

それじゃ、最後のひと仕事といこうかね!
概況
<諸葛亮>
天下三分の形が、あまりにも長い間、続いてしまいました。
我が国の運気があるうちに、曹魏と孫呉を討たねばなりません……。

龐統、あなたには白帝城に攻め寄せる呉軍を討ってもらいます。
厳しい防衛の駆け引きがあるでしょうが、その才を信じて任せます。

あなたが白帝城で呉を討ち、私が五丈原で魏を滅ぼす……。
劉備殿との約束、共に果たす時が来たのです!
評定
<劉禅>
白帝城を守り抜き、孫権を討ち果たすことができた。
皆の働きと父上の加護のおかげだ。
私は、何もできなかった……。

これからは、私も皆のように強くならねばならぬ。
父上たちが命を賭して創った国を守るために……。
皆も引き続き力を貸してくれ!

真・三國無双4 台詞之書