関 平 伝
 長坂の戦い
ドラマパート
拙者の名は関平。

乱世に立ち向かうため日々武芸に励む者だ。

ある日、縁あって世に名高い軍神・関羽殿と出会い、その養子となった。

今度の戦、劉備殿を取り巻く状況は厳しい。

曹操の追っ手を逃れ、多くの民と共に、江陵の地へ到達しなければならないのだ。

父上、劉備殿の護衛はお任せください。

拙者、父上には遠く及ばぬ未熟者ですが、その子として恥じぬ働きをしてみせます!
概況
<諸葛亮>
関平殿、あなたのことは関羽殿から聞き及んでいます。
お父上に代わり水軍を率いて駆けつけてくれたこと、ありがたく思います。

この戦、曹操の追っ手を振り切ることが目的です。
道中にある要所を利用しながら、全軍がお逃げおおせるための活路を開いてください。

関羽殿は若き日より多くの苦境を乗り越え、英雄としての今が在ります。
あなたも苦境を糧とし乗り越え、強く大きくなるのです。
評定
<劉備>
曹操軍から逃げきることができた。
これも皆が命懸けで働いてくれたおかげだ。
私は本当に配下に恵まれているな。

だが、今後はこのような消耗戦は慎まねばならん。
曹操も次は許してくれないだろう。
確固たる地盤があれば、まだ戦えるのだが…。

 赤壁逃亡戦
ドラマパート
長坂の苦境を乗り越えた劉備殿は、孫権と連合を組み、赤壁にて曹操の大船団を打ち破った。

後は曹操の追撃を残すのみだが……。

父上は、かつて曹操に恩義を受けた。

窮地の曹操を恐らくは討てないだろう……。

父上は武と同様に、義も重んじる御方だから。

しかし……曹操は我らにとって除くべき脅威。

父上の刃が恩義によって鈍るというのなら、代わりに拙者が曹操を貫く刃となる!
概況
<諸葛亮>
我々は孫呉と協力し、曹操軍を追討します。
曹操は赤壁にて壊滅的な打撃を受け、逃げるばかり。
今が最大の好機なのです。

曹操は瓦解した軍を取りまとめつつ、江陵に退却しようとしています。
各軍、迅速に曹操を追撃してください。

関平殿…関羽殿はその義心から、曹操を見逃すでしょう。
それはやむをえません。
お父上に代わり、あなたが曹操を追撃するのです。
評定
<孫権>
曹操軍を完膚なきまでに叩いた。
逃げ惑う曹操の姿、滑稽だったな。
これで奴も、当分の間はおとなしくしているだろう。

だが、奴はきっと体勢を立て直し、再び我々の前に立つだろう。
それまでに、我々孫呉も今にも増した力を蓄えておかねばな。

 定軍山の戦い
ドラマパート
赤壁の戦いの後、我らは蜀の地を手に入れた。

天下をうかがう土台を得て、父上たちの志はいよいよ現実味を帯びてきたようだ。

次の戦場は、魏の要衝・漢中の定軍山。

この戦には、張飛殿の娘・星彩が参戦するという噂だ。
彼女が……戦場に出るのか?

豪勇・張翼徳の血を引く星彩だ。
戦場に出るのは至極当然かもしれない…。

拙者も負けていられない。
磨いてきた武、示さなければ!
概況
<諸葛亮>
これより我が軍は、漢中の定軍山へと軍を進めます。
かの地を押さえることができれば、後の魏との攻防が有利になるはずです。

この戦、まずは天蕩山の奪取を目指します。
天蕩山占領後、一気に敵陣になだれ込みます。
先鋒の黄忠殿に続いて、行動してください。

関平殿。黄忠殿の武、刮目してご覧なさい。
戦場に生涯を捧げる武人の在り方が、きっとあなたに道を示しましょう。
評定
<劉備>
漢中から魏軍を駆逐した。
これで、大陸中央への足がかりができたな。
漢中の肥沃な土地も蜀を潤してくれるであろう!

我が軍が力を得たことで、天下三分の形は完成した。
魏と呉が手を組み、我らに対抗してくる事態もあるだろう。
気を引き締めねばな。

 樊城の戦い
ドラマパート
定軍山への勝利は、魏だけではなく、呉にも危機感を与えたようだ。

彼らは結託し、父上の守る荊州の地に狙いを定めた…。

先の戦を終えた拙者は、父上の下へと向かうことになった。

この局面の機先を制するため、襄陽の樊城を攻撃することになったのだ。

父上……共に出陣するのは、久しぶりだ…。

この乱世にて高めてきた拙者の武は、父上と共に戦うに足るものとなっただろうか……。
概況
<諸葛亮>
天下三分が成った今、荊州は以前にも増して重要な地となりました。
劉備殿の天下統一のためには、ここを制すのが急務といえます。

樊城を守るのは魏の曹仁。
また、恐らく魏と呉双方からの増援がすぐに来るでしょう。
その迎撃も考慮しながらの城攻めとなります。

今回、私は赴くことはできません。
関平殿、この戦をあなたに託します。
急ぎ樊城に向かい、関羽殿と共に我が軍に勝利を……。
評定
<関平>
魏、呉の攻勢は防ぐことができたが、父上を失ってしまった……。
教えていただきたいことが、まだたくさんあったのに……。

いや、拙者は軍神の子。
このまま悲しみに沈んでいるわけにはいかない……。
父上の無念、拙者が必ず晴らす!

 夷陵の戦い
ドラマパート
先の戦の中、父上は帰らぬ人となった。

勝利したとは思えない喪失感…。
けれどその中で、拙者は自分の力とは何か気がついた。

拙者が振るうは、皆から託された想いの力。

これは今、夷陵の戦にて、為すべきを為し、新たな天下を開くためのもの!

父上……あなたから受けついだ義と武にて、蜀を天下へと押し上げます。

…拙者の武で、この乱世を終わらせてみせます!
概況
<諸葛亮>
関平殿……。
殿と同じく、あなたも関羽殿の仇討ちを強く願っているはず。
……ですが、今のあなたの目はその先を見ている……。

進むべき道を知った者の眼差し……でしょうか。
ならば今、あなたにこの戦と、蜀の未来を託すことにしましょう。

関平殿、蜀の陣は勢いの裏にもろさを秘めています。
おそらく敵はそこを衝いてくるはず。
どうか、敵の計略を挫き、蜀漢に勝利を!
評定
<劉備>
危うい戦であったが、憎き孫権を討ち果たすことができた。
天にいる雲長、翼徳が力を貸してくれたのだろうな……。

戦が終わった今、私は猛省している。
皆の意見を聞かずに戦ったことを、許してほしい。
これからも私を見捨てず、蜀を支えてくれ!

真・三國無双4 台詞之書