|
汜水関での勝利も空しく、反董卓の連合軍はついに都の直前、虎牢関まで進んできました。
董卓様はお怒りになり、自ら出陣なさいます。
この戦に乗じて董卓様を討てば、この私の役目も果たせます。
ですが……そうなれば、奉先様も退路を失い、敵に討たれるでしょう……。
ああ、私はどうしたのでしょう?
お義父様の謀であったはずなのに……。
私は今、奉先様を失うことをとても恐ろしく思うのです。 |
|
<呂布>
貂蝉……そうか、董卓め、汜水関でのお前の戦ぶりを見て、
戦場でもそばに置けると踏み、連れてきたか。
気に入らん……。
既に虎牢関は包囲され、間道で戦う張遼も苦戦している。
このままでは虎牢関は落ちる…。
フン、この俺がなんとかするしかないか。
不本意だが、本陣の董卓のそばにいろ。
一番安全な場所だからな。
いいか貂蝉、必ず無事でこの戦を乗り越えるのだ。わかったな? |
|
<董卓>
がっはっは。連合軍など、しょせんは烏合の衆よ。
少し小突いたら、泣きわめいて散りおった。
わしの敵ではなかったわ!
だが、どうも最近、周りで不穏な空気が流れておる……。
誰ぞわしを妬んでおるのか。
この嫌な空気のもとを突き止めねばな。 |