∴Main-12 近江屋で
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石川 : |
「才谷さん、あんたまだ幕府に情けをかけるつもりか?」 |
才谷 : |
「ああ…そのつもりじゃ」 |
石川 : |
「あんた本当に甘すぎるぜ!」 |
才谷 : |
「何事も荒っぽい手段はいかん。禍根を残せばまた次の
火種になるだけぜよ」 |
才谷 : |
「いや、物事を大きく変えるには一度根こそぎぶち壊す必要がある!」
「江戸であれ、室町であれ戦乱の中から平和をつかんだ!」 |
才谷 : |
「大勢の人が死による。それでもえいのか?」 |
才谷 : |
「この世に流血なき革命はない!」 |
男の声 : |
「うわぁぁっ!」 |
才谷 : |
「…何ごとだ?」 |
才谷 : |
「一階におるもんじゃろう」
「ほたえな!」 |
∴Main-12 近江屋事件
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▼才谷ルートの場合 |
才谷 : |
「つつつ…わしも加勢するぜよ!」 |
主人公 : |
「梅さん、傷は?」 |
才谷 : |
「こがいなもん、かすり傷じゃ」 |
石川 : |
「俺ももう大丈夫だ。すまないね、刀を取るのに
手間取っちまって」 |
主人公 : |
「で、どうします?まだ続けます?」 |
見廻組 : |
「・・・・・・・・」 |
大石 : |
「どう見てもそっちに勝ち目はないよねぇ」
「このコトは口外したりしないでおいてあげるからさ…」
「もう消えたら?」 |
見廻組 : |
「た、退却だ…!」 |
大石 : |
「ああ、ほらほら。お仲間さんを忘れちゃダメだよ」 |
見廻組 : |
「くっ…無念」 |
主人公 : |
「はぁ〜っ…助かったぁ。お二人とも大丈夫ですか?」 |
石川 : |
「ああ、なんてことないさ」 |
主人公 : |
梅さんの知り合いってことは、この人も偽名なのかなぁ? |
才谷 : |
「わしも大したケガはないぜよ」 |
主人公 : |
「そうですか…よかった」 |
大石 : |
「ああ、そうだ才谷さん…」 |
才谷 : |
「うん?」 |
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No.25 Main-12 霹靂 スチル
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才谷 : |
「ぐ…ぐふっ…」 |
大石 : |
「才谷さん…いや、坂本さん。俺はあんたが大嫌いでねえ…」 |
才谷 : |
「う…ぐぉ…」 |
大石 : |
「免許皆伝まで受けたのは何のため?
短銃まで持ってるのは何のため?」
「全部人を傷つけるためだよねぇ。なのに口をついて
出てくる言葉は平和、平和、平和」
「ホント、むかつくよねぇ」 |
主人公 : |
今、目の前で起こってることは…
夢なの…?
ううん…夢に決まってる。 |
石川 : |
「貴様ぁっ!!」 |
大石 : |
「甘いね…」 |
石川 : |
「くぅっ…!」 |
大石 : |
「あ〜あ、黙ってりゃ良かったのに。あんた中岡慎太郎でしょ?」
「別に、あんたまで殺す気はなかったのにさぁ」
「まあ、ついでだから楽しませてもらおうかな」 |
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No.26 Main-12 霹靂 スチル |
大石 : |
「ふふん、ふん、ふん♪」 |
石川 : |
「がぁ…あ…」
「・・・・・・・・」 |
大石 : |
「いやぁ、楽しいなぁ」
「もう少しで大願叶うかもってところで迎える死…」
「人生の頂点で迎える突然の死…」
「いやぁ、美しいねぇ」 |
才谷 : |
「・・・・・・・・」 |
主人公 : |
「な、何で…大石さん…どうして…こんな…」 |
大石 : |
「理由は今さっき言ったじゃない。聞いてなかったの?」
「平和主義者なんて生きてても何の役にも立たないからね」 |
主人公 : |
「こんなの、ひどすぎるよ…」 |
大石 : |
「ああ…忘れてた」 |
主人公 : |
「え…?」 |
大石 : |
「これからの俺の立場もあるし、おまえの口も封じておかないとね」
「同じ新選組の仲間だもん。仲間のためなら喜んで死んでくれるよねぇ?」 |
主人公 : |
「あ…っ」 |
大石 : |
「あはは…俺ってもともと人を斬ること自体が好きなだけかもね」
「刀の刃先が体の中に入っていく感触って最高だよ」 |
主人公 : |
「あ、あ…あああ…」
ダメ…体が…動かない。
どうして…こんな時に… |
大石 : |
「大丈夫、目をつぶってれば死ぬのなんて一瞬だよ」 |
男の声 : |
「新選組…仲間割れか?」 |
大石 : |
「・・・・・・・・!」
「中村…半次郎さんか…」
「人斬り半次郎と戦えるなんて光栄だね…」 |
中村 : |
「・・・・・・・・」 |
大石 : |
「・・・・・・・・」 |
中村 : |
「愚かな…我が初太刀を受けるとは」 |
大石 : |
「あぁ…目の前が暗くなって…」
「俺…もうすぐ死ぬんだねぇ」 |
中村 : |
「・・・・・・・・」 |
大石 : |
「戦って死ぬ…最高だね…」
「・・・・・・・・」 |
主人公 : |
そうだ…梅さん!
「梅さん、梅さんってば!」 |
中村 : |
「女…おまえ新選組の者だな」 |
主人公 : |
「お願い! 梅さんの傷を…」 |
中村 : |
「坂本君と中岡君を斬ったのは新選組に相違なし。
おまえのことも斬らねばならない」 |
才谷 : |
「ま…待ちやー…」 |
中村 : |
「さ、坂本君…」 |
才谷 : |
「頼む…から、その子は…助け…とおせ…」 |
中村 : |
「・・・・・・・・」 |
才谷 : |
「頼む…この通りじゃ…」 |
中村 : |
「坂本君は我ら薩摩が大恩ある傑物…断れませんな」
「女…ここでのことは一切他言無用…」
「御免!」 |
主人公 : |
「あ…」 |
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(暗転) |
主人公 : |
「ん…んん…」 |
篠原 : |
「新選組めっ!坂本くんをどこにやった!」 |
原田 : |
「ざけんじゃねーっ!!
そんなもん、こっちが聞きてーよ!」 |
主人公 : |
え…何…?
梅さんが…いないの? |
山崎 : |
「ハァ…こりゃご丁寧に証拠隠滅されちゃった後みたいねぇ」 |
主人公 : |
もう…何がどうなってるのか…
全然分からない…
梅さんと、石川さんって人が斬られて、その二人を斬ったのが
大石さんで…
それで大石さんは誰だか分からない中村という剣士に
殺されて…その人は最初、私のことまで斬ろうとして…
「・・・・・・・・」
梅さんはあんな瀕死の状態だったのに、私の命乞いをしてくれた…
その梅さんは…いったいどこに行ってしまったの…? |
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(主人公の回想シーン) |
才谷 : |
「おまんは気が強うて、ええ女じゃ」
「しかし、わしとは結ばれん運命にある女かもしれんのう…」 |
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(主人公の回想シーン終了) |
主人公 : |
こんな…こんなの…
もう一度…
もう一度、梅さんに会いたい… |
▼才谷ルート以外の場合 |
男の声 : |
「うっ…鈴花さん…か…」 |
主人公 : |
「今の声…梅さん?」
「梅さん! どこですか、梅さん!?」 |
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No.25 Main-12 霹靂 スチル回収 |
才谷 : |
「鈴花さん…来てくれたんか。
しまいにええ思い出が…できたぜよ」 |
主人公 : |
「な、何言ってるんですか!
私たち、梅さんを助けに…」 |
才谷 : |
「ありがたいのぉ…
でも、もう手遅れみたいじゃ…」 |
主人公 : |
「梅さん!しっかりしてください!」 |
才谷 : |
「才谷梅太郎は偽名よ…
まことの名前は…坂本…竜馬じゃ。憶えとおせ…」 |
主人公 : |
「梅さんは梅さんです!
その傷、誰にやられたんですかっ!」 |
才谷 : |
「…言えば面倒なコトになるぜよ」 |
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「見廻組の連中ですね!?」 |
才谷 : |
「違うぜよ…階段から落ちてもうただけぜよ…」
「鈴花さん、達者でな…」 |
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No.26 Main-12 霹靂 スチル回収 |
才谷 : |
「・・・・・・・・」 |
主人公 : |
「梅さん…梅さん!!」 |