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主人公 : 戦争が終わって、私だけでなく多くの人たちの人生が
変わってしまった…
新選組の隊士だった人たちも、ほとんどは命を落とし、
生き残った人たちの消息は知れないままだ。
私は…過去の楽しかった日々にすがるかのように、再び
京へと舞い戻っていた…。
今の世界は決して梅さんが望んだ世界でも、私が望んだ
世界でもないけれど…
とにかく…
私はまだ、生きてここにいる。
「私一人だけ生きてても意味ないよ…」
「梅さん…梅さんがいないと…」
「梅さん…ううっ…」
男の声 : 「おまんに涙は似合わんぜよ」
主人公 : 「…えっ?」
この聞き覚えのある声…
そして訛り…
まっ、まさか…
「梅さんっ!?」
才谷 : 「才谷梅太郎こと坂本竜馬、遅ればせながら参上したぜよ」
主人公 : 「ど、どうしてっ!?実は幽霊なんてことないですよねっ?」
「それとも…私の幻覚?」
才谷 : 「わしは本物やき、安心しちょき」
「あん時、わしは九死に一生を得て生き延びたんじゃが…」
「今まで薩摩に幽閉されちょったぜよ。武力討幕にわしは邪魔やゆうてな」
「ようやく隙を見て逃げ出しておまんを見つけたじゃ」
主人公 : 「あ、ああ…梅さん…」
才谷 : 「わしの考えちょった世界じゃーないが、二人とも生きて
新たな時代を迎えちゅう」
「約束通り、今度こそおまんをさらいに来ちゅう」
(回想シーン)
才谷 : 「けんど、この先いつまで続くか分からん戦乱の時を
わしとおまんが生き延びられちょったら」
「そん時にゃ問答無用でかっさらいに行くぜよ」
主人公 : そう…あの時、確かに約束したんだ…
生きて…生きて、また会えたら…!
(回想シーン終了)
主人公 : 「はいっ!今すぐ私をさらってください!」
No.109 End CG 才谷梅太郎 スチル
才谷 : 「言われんでも、そのつもりぜよ。手付けは、すませちょるんじゃ」
主人公 : 「梅さんになら…私はどこへでもついて行きます」
梅さんについて行けなかった、あの日の後悔だけは
もうしたくない。
「そう言えば私、竜馬さんって呼んだ方がいいですか?」
才谷 : 「もう、梅さんでええぜよ。これからは梅太郎が本名じゃ!」

主人公 : 私と梅さんは船に乗って日本をあとにした…
行き先は特に決めていない。
ただ梅さんと二人でどこまでも…
どこまでも一緒に…


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