不逞浪士討伐帳 十津川藩
根岸 鷲雄 | 中井 庄五郎 | 那須 盛馬 | 前田 卯吉 |
田上 丑五郎 |
根岸 鷲雄 (ねぎし わしお)
早くから攘夷活動に専念し、京と地元を行き来して情報収集にあたっていた。 剣の腕はそこそこだが、足が非常に速く、どんな状況でもその足一つで逃げ切った。 だが年々体力の低下を感じており、そろそろ引退しようかとも考えていた。
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中井 庄五郎 (なかい しょうごろう)
文久三年御所警衛のため上京。 多くの志士と交わり、特に坂本龍馬、中岡慎太郎とは親交が深かった。 龍馬からは、無銘だが「青江吉次」と鑑定された刀を贈られ、本人も「僕は坂本氏の為なら何時でも一命を捨てる」と周囲に語っていたという程でもあった。 慶応元年に那須盛馬と共に上洛。倒幕活動に参加した。
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那須 盛馬 (なす もりま)
佐川の深尾家臣 那須橘蔵の養子となり、武術にすぐれた剛勇の士として聞こえが高かった。 文久元年に土佐勤王党に参加。 翌年に謹慎処分を受け、元治元年に脱藩した。 慶応元年には、中井庄五郎と共に上洛。 討幕運動に参加した。
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前田 卯吉 (まえだ うきち)
幼馴染の田上丑五郎に三十両貸しているが、いつになっても中々返却しないため、取立てのために京に上洛。偶々、不逞浪士と喧嘩になったところを土佐の土門数馬が見ており、剣の腕を見込まれ、倒幕派に誘われる。 京にいれば田上を探しやすいということと、本人も幕府に不満があったことから、誘いを承諾した。
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田上 丑五郎 (たうえ うしごろう)
攘夷活動への資金として、幼馴染の前田卯吉に三十両を借り京へ上洛。しかし遊郭の遊女に魅せられ、その殆どを使い果たしてしまう。 後ろめたさに故郷に戻ることも出来ず、地道に京で攘夷活動を行っていたが、最近前田が上洛してきたと聞き、内心穏やかでなかった。
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